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多摩川・羽村取水堰を見学 びっくりして納得しました

羽村遠景129kb
2017・10・15日曜日 東京の水連絡会が羽村取水口見学会を主催
                                  文  小山美香
 肌寒い小雨の降る中、羽村取水口の見学会が実施されました。上の写真は羽村取水口の全景です。 あいにくのお天気でしたが、地下水にとっては恵みの雨。東京の水連絡会にはふさわしい天候だった?かも知れません。
 以前から行きたかった「まいまいず井戸」は、五ノ神社の境内にあり、水脈まで掘り下げるための工夫に感心しました。渦巻きに下りていく道を昔の人は水を汲みに来たのかと思うと不思議な気持ちでした。

②まいまいず井戸137kbkb
井戸の形がカタツムリの殻に似ていることから「まいまいず井戸」と呼ばれるようになったそうです。

      まいまいず井戸からほんの少し歩いて 羽村取水堰へ
 多摩川を堰き止める40メートルの投渡堰(なげわたしせき)と340メートルの固定堰、魚道、水を取り入れる水門でできていることなど、東京都水道局の方に説明をしていただきました。
一番びっくりしたのが、台風の時などに水位が上がると、なんと投渡堰を取り払うということでした。
③投渡し堰89kb

 今では珍しい堰で、川に鉄製の桁を渡して丸太を立てかけ、木の枝や砂利を詰めて作っています。上の写真をご覧ください。砂利で造った堰を丸太が支えています。 普段は入れない水門や投渡堰の上からも見学させていただきました。真上から見る投渡堰は近代的とはとてもいえない造りですが、コンクリートだらけで無機質な現代に、古きよき昔からの知恵が息づいて見えました。
 年間に平均4門払うそうです。2週間後までには修復するとのことなので、大雨の後に羽村取水堰に行けば、払われた投渡堰や造り直している所を見られるかも知れません。

       最初に羽村の堰を造ったのは 江戸時代の兄弟でした
 羽村取水堰は、多摩川から江戸にまで水を引き入れるための玉川上水の入り口です。わずか8か月で素掘りの水路・玉川上水ができたとは、すごいことです。しかも、全長約43kmで標高差は約92m、つまり100mで約21cmの勾配で掘り進められているわけです。
 自分たちの家や土地まで売って水路を完成させた玉川兄弟は、水が流れるのを見た時にさぞ感慨深かったことでしょう。現在でも水が流れ、多摩地域で農業用水としても利用されていたことなどを思うと、私の中では環境としてだけでなく、歴史的な価値も高いなぁと思ったのでした。

④多摩川兄弟の銅像

 玉川兄弟の銅像に頭を下げなくては・・そんなことを考えながら多摩川に掛かる人道橋を渡り、堰のある多摩川を見ながら羽村市郷土博物館まで歩きました。雨のため河川敷には降りられず、間近で魚道を見ることはできませんでしたが、魚道を作るのは難しいという話を、きちんと聞いたのは初めてでした。

        冒頭の写真を見直してください
 写真左端に小川が流れ出ています。あれが羽村の堰を越えるアユがのぼる魚道の入り口です。
アユたちには堰の上は見えません。うっかり水量の少ない魚道を上ったら、それは枝沢で小さな沼で行き止まりかもしれません。アユは当然水量が多いメインストリームを目指します。ですから小さくても水量が多くないと役立たずになるそうです。あなたがアユだったらあの小川を選びますか?

機会があれば、また行ってみたいです。
駅まで一緒に戻ってきた皆さんと休憩に入ったお店のコーヒーも、温かくてほっとしました。さて、地域に帰って、誰からこの話をしようかな。

⑤小山さん50kb

~追伸~
実は、見学会のために大変立派な見学者向けしおり(手引き資料)が作成されていました。後日、このブログに掲載されます。上の写真、私が持っているのがそのしおりです。
 さて、この写真、川の中に人が小さく写っています。雨のなかアユを釣っている人がこんなにいました。これもちょっとびっくり。
2017・10・15 記 小山美香会員
 


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Tokyo no Mizu

Author:Tokyo no Mizu
プロフィル

東京都は水道水のほぼ60%を利根川水系・荒川水系に依存しています。
つまり、自給率はほぼ40%。こんな自給率で異常気象や大地震が引き起こす
災害に備えることが出来るのでしょか。
私たちは大変に危うい水行政の元で暮らしています。
これまで東京の河川・地下水の保全と有効利用をめざしてきた市民グループ、
首都圏のダム問題に取り組んできた市民グループらが結束して、
「東京の水連絡会」を設立しました。
私たちは身近な水源を大切にし、都民のための水行政を東京都に求めると同時に、
私たちの力でより良い改革を実践していきます。
東京の水環境を良くしようと考えている皆さま、私たちと共に歩み始めましょう。
2016年9月24日。        
                   
      

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