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大西暢夫さんと語ろう~ひと・川・石木ダム・~

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太西暢夫さんと話そう~ひと・川・ダム~
トークセッション 2020年2月23日 東中野・カフェポレポレ坐


 大西暢夫さんは語り始めます。
こうばるの人たちは、もう60年にもわたり石木ダムに反対してきたんですからね。お爺ちゃんお婆ちゃんが古里を守り、その子供たちが引き継いで、今はもう60代、70代になっているんですね。更に、孫世代が今の暮らしを守り続けようと言っているんです。ダム反対を3代にわたって続けている、こんなこと、ほかに例がないですよね。
こうばるは、本当に暮らしやすく、良いところなんでしょう。
まず最初に、石木ダムの建設予定地を説明しましょう。
海まで直線距離で4キロほどなんです。海にも街にも近い。山奥のダム計画じゃないんですね。なんでこんなところにダムを造らなければいけないのか。
石木川はこんなに小さな川で、本流の川棚川に流れ込むとすぐに大村湾です。
ここが、みなさんが良く知っているハウステンボスですね。
地名は長崎県東彼杵郡(そのぎぐん)の川原(こうばる)という、棚田が奇麗なところです・・“(最下段に地図あり)

 2月の連休の日曜日。JR東中野駅前にあるポレポレ坐のカフェには、午後4時半から60人弱の人が入り一杯に。
主催者「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子さんから、八ッ場ダムの現状報告が15分ほどあり、この日のトークセッションに移りました。
石木に通い始めて21年という写真家で映画監督の大西暢夫(のぶお)さんは、プロジェクターでスクリーンに地図を映し出してダム建設予定地を説明。続いて、この日のために編集したという石木ダムの今昔映像を30分ほど見せてくださいました。

てこでも動かないのは13所帯ですが、以前はもっと多くの所帯がダム計画に反対していました。それが、次第に切り崩されていったんです。お役所は住民のことを良く知っているんですよ。
どこそこの家は、こういうことでお金が必要だ、こういうことで困っていると、一軒一軒のことを調べ尽くしているんですね。
土地を売って出て行った人の多くが、近くの代替え地に移転しているんですが、自分が売り払った土地にコスモスを植えているんです。これ、どういうことかと言うと、県が一日8000円で日雇いをして、コスモスを植えさせているんですね。空き地の見栄えを良くするためなんでしょうけど、土地を売った人も売らない人もコスモス畑を見るのは、まあ、辛いですよね。
ぼくは全国のダムを観てきましたけど、こういう条件ならとか、条件を言い出したらもう負けですね・・“

ほぼ全景
 
   雪の津軽。母親とダムに追われて移り住んだ土地を、再びダムの拡張工事で追われことになった80代のお婆ちゃんが、雪原に茫然と立ち尽くす姿が“忘れられません”と語る大西さん。
 春の徳山村。村落のはずれ。ダム建設ですべての住民が立ち退き、たった独りになったお婆ちゃんは、自分の暮らしている土地がお金に換わるという理屈がどうしても分からなかった、というか、理解しなかったお婆ちゃんが、“いるんです”と語る大西さん。
そんな大西さんの語り口に悲壮感はなくて、むしろ笑顔で淡々と明るい。話を伺っていると、大西さんは本当にひとが好きなひとなんだなと感じました。
それも大きな力に負けまいと地べたに根を生やしたようなひとが好き。精神病棟で、世間と自分との折り合いをつける居場所に迷ったひと、そんなひとにも惹かれるひとが大西さんなんだなと思いました。
 その大西さんを感服させるこうばるの13所帯のひとたち。

日本の北から南まで、ダムに追われる人たちを見てきましたけど、こうばるのひとたちがなぜあんなに強いのか、どうしてあんなに、ひとつの家族みたいにですね、結束していられるのか、分かりません。
利水がどうの治水がどうのという主義主張じゃないんですね。もちろん、みなさん利水や治水のことには詳しいですよ。でもそんな理屈じゃないんです。あの13所帯には何かがあるんです。ぼくたちには分からない、土地を愛する大きな力があるんです。それは先祖代々、受け継いできた何かかもしれません。
それが知りたくて石木に通い詰めているのかもしれませんね“

 会場からの質問に丁寧に応えた大西暢夫さんと石木の13所帯のみなさんに大きな拍手。新宿区議会議員のよだかれんさんから、集合写真を撮って石木に送りましょうとのご提案。これは全員集合の直前写真です。
できることなら、こうばるで集合しましょう!

集合:直前写真 81kb - コピー  

大西暢夫さんのプロフィルはこちら。
www.modern-blue.com/page/topics/b023_ohnishi/prof.html

石木ダムについてもっと知りたいかたは、こちらから。
ishikigawa.jp/what/

石木ダムマップ104kb
(マップは西日本新聞ニュースから引用)

2020・2・29 記 山本喜浩




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Tokyo no Mizu

Author:Tokyo no Mizu
プロフィル

東京都は水道水のほぼ60%を利根川水系・荒川水系に依存しています。
つまり、自給率はほぼ40%。こんな自給率で異常気象や大地震が引き起こす
災害に備えることが出来るのでしょか。
私たちは大変に危うい水行政の元で暮らしています。
これまで東京の河川・地下水の保全と有効利用をめざしてきた市民グループ、
首都圏のダム問題に取り組んできた市民グループらが結束して、
「東京の水連絡会」を設立しました。
私たちは身近な水源を大切にし、都民のための水行政を東京都に求めると同時に、
私たちの力でより良い改革を実践していきます。
東京の水環境を良くしようと考えている皆さま、私たちと共に歩み始めましょう。
2016年9月24日。        
                   
      

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