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球磨川氾濫その10~川辺川ダム 国交省は「35年度完成めざす」~

 2009年に中止された川辺川ダム建設事業が“流水型ダム”という装いを新たに動き出しました。熊本日日新聞は2022年3月28日。以下のように伝えています。   【 川辺川の新ダム、国交省「35年度完成めざす」 近く河川整備計画原案作成   (写真は球磨川水系の河川整備計画について議論した28日の学識者懇談会)   国土交通省は28日、2020年7月豪雨で氾濫した球磨川水系の治水策を議論する学識者懇談会を熊本...

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球磨川氾濫・その9 ~「川辺川ダム どうしても造りたい」国交省~  前編

(濁流にのまれる熊本県球磨村の住居。NHKより。市花保氏撮影)川辺川ダム 秘められたからくり 球磨川氾濫・その9 遠藤保男7月4日、昨年の線状降水帯による球磨川流域の深刻な水禍から1年が経ちました。本ブログではその被災状況、被災後の経過、激甚水禍 の最大要因とされる山地崩壊の実態とその仕組みについて報じてきました。自然現象の視点からの報告でした。そこであらわになったのは、人間が自然の実相=自然摂理を...

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球磨川氾濫・その9 ~「川辺川ダム どうしても造りたい」国交省~後編

(7月5日午前11時45分、人吉市の市街:京都新聞)川辺川ダㇺ 秘められたからくり~後編~  球磨川氾濫・その9  遠藤保男3 しかし 川辺川ダム計画は法的には生きていた2008年度に蒲島知事が「球磨川は地域の宝」として白紙撤回を求め、政府との間で、「ダムなし治水」に向けての検討を始めるとしていました。川辺川ダムは洪水調節目的、灌漑用水・発電用水の利水目的を持つ多目的ダムでしたが、2008年度には灌漑用水・発電...

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球磨川氾濫・その8 ~ダムと土中環境~ 水のニュース別巻

土中環境の悪化が 球磨川氾濫を招いた 球磨川氾濫その8去年(2020年)の年末、日本海側は37年ぶりという記録的な豪雪に見舞われました。大雪の原因は、日本海の海面水温が平年より1~2度高いため水蒸気が増えたためと言われています。温暖化は気候の変動幅を極端化します。これからの日本列島、豪雨や豪雪に襲われることが多くなるのでしょう。去年7月の球磨川流域を襲った線状降水帯による豪雨も温暖化がもたらした気象の極...

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球磨川氾濫・その7 ~支流の氾濫が水害を招いた~ 水のニュース別巻

  (多くの家屋が被害を受けた球磨村茶屋集落。7月9日 西日本新聞)亡くなられた多くの方が支流の氾濫によるものでした ~球磨川氾濫・その7~『今回の洪水は、先に各支流から濁流があふれ出し低地に流れこみ一時は堤防を越え、逆に球磨川に流れ込むことまで起こりました。その後、本流の上流からの流れが堤防を越えピークに達したのでしょう。犠牲になられた方々は、ほぼ全員、最初の支流の氾濫によるものと思われます...

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プロフィール

Tokyo no Mizu

Author:Tokyo no Mizu
プロフィル

東京都は水道水のほぼ60%を利根川水系・荒川水系に依存しています。
つまり、自給率はほぼ40%。こんな自給率で異常気象や大地震が引き起こす
災害に備えることが出来るのでしょか。
私たちは大変に危うい水行政の元で暮らしています。
これまで東京の河川・地下水の保全と有効利用をめざしてきた市民グループ、
首都圏のダム問題に取り組んできた市民グループらが結束して、
「東京の水連絡会」を設立しました。
私たちは身近な水源を大切にし、都民のための水行政を東京都に求めると同時に、
私たちの力でより良い改革を実践していきます。
東京の水環境を良くしようと考えている皆さま、私たちと共に歩み始めましょう。
2016年9月24日。        
                   
      

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