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東京都議団各位 (PFAS・有機フッ素化合物汚染問題)

東京都多摩地域の一部の水道水源井戸から、発がん性を疑われる有害物質PFAS(有機フッ素化合物)が検出されています

PFASは何に使われ、ヒトにどんな影響が

PFAS は熱、油、水を寄せ付けない人工の化学物質で自然界で容易に分解せず、その一種である PFOS、PFOA はフライパンのテフロン加工、米粒が付かない炊飯器の釜、撥水スプレー、泡消化剤などに広く使われています。
しかし、国際的な研究で胎児や新生児への発達障害などの影響が認められ、発がん性についてもリスクが指摘されています。現在、国内での製造・使用は禁止。政府は去年ようやく暫定目標値 50ng(ナノグラム)/ℓを定めました。
●沖縄や立川の基地では泡消化剤の流出事故、また大阪ではダイキン工業の排水によって高濃度の汚染が起こっていますが、東京・多摩地域の一部の水道水源井戸も暫定目標値を超えたとして 2019 年6 月に取水が中止されました。
●朝日新聞(4月1日)の調査により、東京都がないとしていた2005〜10年の水質検査データが開示され、「多摩地域の一部では、ほぼ15年にわたり、地下水と飲み水は現在の水質管理の目安を超えるレベルだった」ことが判明。
https://www.asahi.com/articles/ASP304WG7P3CUUPI005.html
●東京新聞(4月19日)によれば、東京都福祉保健局が昨年11、12月に行った多摩地域57箇所の飲用井戸の水質調査の結果、10箇所で国の指針値を上回り、局は井戸の保有者に飲用を止めるよう助言しました。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/99169

市民からあがる不安の声 東京都へ意見書提出の市も
これに危機感を抱いたNPO 法人「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」は去年8 月、特に汚染が高かった東恋ヶ窪浄水所と府中武蔵台浄水所の周辺住民に呼びかけ、血液検査を実施しました。その結果、PFOS の⾎漿中濃度の平均が全国平均の1.5〜2 倍にのぼることがわかり、環境省と都に多摩地域の住⺠の健康調査を求める提⾔書を提出しました。
PFAS汚染の原因究明と汚染除去を求める意見書が小金井市、小平市等で
採択、あるいは採択の見込みです。
東京の水連絡会は昨年12 月、質問書「水道水・地下水等の有機フッ素化合物について」を東京都に提出、 回答を得て再質問の用意を進めるなど、汚染実態と調査計画について詳細把握に努めています。また連絡会は、活性炭や膜濾過などで地下水の汚染を除去し、地下水を貴重な自己水源として引き続き利用することを目指しています。
この問題を都民の健康、水政策に関わる重要課題として検討し、都議会でしっかり議論され、東京都の迅速な対応につなげてくださるようお願いいたします。
質問への東京都からの回答やPFAS 問題についての解説は東京の水連絡会のブログをご覧ください。
有機フッ素化合物の地下水汚染問題 東京都から回答。 - 東京の水連絡会 (fc2.com)
東京の水連絡会 
連絡先: 山本喜浩 e-mail: yamamoto7hiro@jcom.home.ne.jp
             TEL:    090‐3241‐5265
2021・6・1 記

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Tokyo no Mizu

Author:Tokyo no Mizu
プロフィル

東京都は水道水のほぼ60%を利根川水系・荒川水系に依存しています。
つまり、自給率はほぼ40%。こんな自給率で異常気象や大地震が引き起こす
災害に備えることが出来るのでしょか。
私たちは大変に危うい水行政の元で暮らしています。
これまで東京の河川・地下水の保全と有効利用をめざしてきた市民グループ、
首都圏のダム問題に取り組んできた市民グループらが結束して、
「東京の水連絡会」を設立しました。
私たちは身近な水源を大切にし、都民のための水行政を東京都に求めると同時に、
私たちの力でより良い改革を実践していきます。
東京の水環境を良くしようと考えている皆さま、私たちと共に歩み始めましょう。
2016年9月24日。        
                   
      

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