結成集会 東日本大震災の現場に学ぼう ~その1~ (動画あり)
- 2016/12/12
- 13:06

開場は熱い思いで熱気に包まれた
2016年9月24日。東京都文京区の全水道会館の大会議室で「東京の水連絡会」のキックオフ
イベントが開かれました。
2011 年3 月11 日の東日本大震災によって、水道・下水道は広大な範囲で、
深刻な被害を受けました。 現地の水道・下水道施設はどのような事態に陥っていたのか、
そこで働く職員はどのように対応したのか。
壮絶な経験をした水道・下水道部門で働く皆さんから、首都圏に住む私たちに警告を発して
いただきまた。
日頃は巨大なシステムのもとで便利な生活を享受している私たち。
「そのシステムは首都圏直下型地震でも機能するのか? パニックに陥らないようにするには!」
という視点で東京の水政策を考えてみましょう。」
災害の現場で試されるマンパワー
大震災の現場で上下水道の復旧に取り組んだお2人を講師にお招きしました。
下水道の現場から仙台市の由井義勝さん、上水道の現場から水戸市の安田貞夫さんです。

(全水道会館・大会議室で講演中の安田貞夫さん)
安田貞夫さんは64歳。水戸市で41年間水道事業一筋に取り組んできた方です。
あの3月11日、安田さんは外出中に大震災に襲われました。家の者の安否を確認すると、
余震が続く大混乱のなか、水戸市の楮川(こうぞかわ)浄水場に駆けつけました。
唖然! なんと水道部庁舎が傾き職員が中に入れません。
司令塔を果たすべき本部を失っていたのです。安田さんの苦闘が始まりました。
「一刻も早く水を届けるために」安田貞夫さんの講演・前篇です。
水戸市の人口は26万人。水道部は129人です。
停電です。非常用発電機でポンプを稼働したくても軽油がありません。給水車のガソリンも品薄。
路面漏水は570箇所。宅地内漏水1860箇所。129人のマンパワーだけが頼りですが、
県外からの応援はいかに。
「一刻も早く水を届けるために」安田貞夫さんの講演・後篇です。
災害対策で最も大事なもの「現場力とリーダーの存在」。安田さんの貴重な体験談をみなさん、
どう受け止めましたか。
「東日本の大震災の現場に学ぼう」~その2~は仙台からの報告です。