アースデイ東京2019 東京の水連絡会は3回目の出展です
- 2019/05/04
- 15:16

今年のテーマは「荒れる気候の時代に もうダムでは守れない!」
~4月20・21日 代々木公園~
八ッ場あしたの会、水源開発問題全国連絡会、東京の水連絡会の3団体による共同出展も今年で3年目。今年は並木道中央のテントで3面を使えたので、各団体がそれぞれ、八ッ場ダム(群馬県)、石木ダム(長崎県)、スーパー堤防(東京都)の問題を効果的にアピールすることができました。
今回は新しい試みとして、「温暖化で激しい気象現象が起こるようになった今、ダムやスーパー堤防などの一点豪華主義に頼るのはかえって危ない」という明確な共通テーマを掲げました。

昨年末、水道橋で元滋賀県知事、嘉田由紀子さんを迎えて開かれた集会「荒れる気候の時代に 命を守る水害対策を考える」は大きな反響を呼びました。
https://yamba-net.org/45284/
今回も用意した仮チラシ「ダム依存は危ない!」(パタゴニアの助成で作成)200枚をほぼ撒き終わり、「ダムじゃないでしょ、安くて頑丈な耐越水堤防、氾濫地域には住まないという政策的な手法など、地道で多様な対策を組み合わせて守っていく時代じゃないですか?」という説明に、多くの方が納得してくださったように思います。

今年も「八ッ場あしたの会」のコーナーには、ダム本体建設前の渓谷と、現在そこにそそり立つ灰色のダムの写真パネルを比較展示。
毎年、ダムの写真を新たに発注するのは腹立たしい限りですが、 国交省のダム観光にノセられ「カッコイ???」と浮かれ騒いでる方々に突きつけたい、紅葉の錦とグレーのこの対比。アースデイの来場者はパネルに見入り、失われたものの大きさに思いを馳せてくださったようでした。
ダム湖周辺は地滑り地帯なので、今秋から始まる予定の湛水の影響が心配だ、今後も監視を続けていくと覚悟を伝えました。

また、21日(日曜日)にはメインステージで宣伝する機会もゲットし、力作パネルを掲げて3団体それぞれにアピールしました。
アースデイの楽しみは美味しく珍しい食べ物の他、他の市民グループとの交流。
いつもお隣の「日本熊森協会」のパンフを読めば、放置人工林を動物たちの棲める天然林に再生することで、山の保水力が上がり渇水にも洪水にも役立つことがわかります。まさに、森、川、海はつながっていると共感。
辺野古の基地建設に反対するグループとは、強制収用で脅されている石木ダム現地と状況が共通することから、お互いに署名を交換。
また、今年のアースデイで特筆すべきは、プラスチックフリーを強く打ち出したことです。プラレジ袋は使用禁止、マイ食器を持参すると50円割引券をもらえるなど。飲食店も運営側も大変だったと思いますが、「プラ依存も危ない!」ので重要な一歩でした。私は大麦のストローを買って使い始めました。
http://www.earthday-tokyo.org/2019/04/29/8115
今年も天気に恵まれ、のべ20名ほどのスタッフがフル回転。私たちが闘っている相手は、未来を食いつぶしている土建国家。でもその暗部を、マスコミは決して継続して深追いしようとしない。みんながそれを知って、意識が変わらなければ、かけがえのない自然と人々の生活を押しつぶして平気な土建政治は終わらない。アースデイは私たちの貴重な広報窓口になっているのです。
石木を、意識を、#いしきをかえよう。 文 深澤洋子
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以下は会場のスナップ・フォト画廊です。

PRタイム。会場中央にあるステージで、スタッフ3人が「荒れる気候の時代に、
もうダムでは命を守れないよ」と展示ブースでのテーマをアッピール。左の司会
はYaeさん。加藤登紀子さんのお嬢さんです。

日曜日の午後に突然、お母さんの登紀子さんがブースに現れました。うわお~っ
と喜ぶスタッフ。加藤登紀子さんは八ッ場あしたの会の代表世話人を務めてくだ
さっています。

スーパー堤防の説明を聞く人は、必ず考えこみ黙り込みます。あまりに奇怪な
公共事業に唖然。言葉を失うのです。

長崎で計画されている石木ダムの話を聞く方は、50年間ダムと闘ている住民
がいること、その人たちを強制的にでも立ち退かせたいのが国なのだと知る
と、「それって、外国の話みたいですね」と驚きます。
2019・5・3記